今日は、読む人によっては不安に感じるかもしれない事実を書きます。
読みたくない、知りたくないという方は、読まないでください(笑)
むやみやたらに不安を煽るつもりはありませんが、きちんとした統計に基づいて予測されている日本の未来の姿を正確に知ってもらいたくて、覚悟を決めて書きます。
よろしければ、お付き合いください。
さて、少子高齢化、人口減少社会と言いますが、実際に日本の人口がどのくらいになっていくと予想されているかご存知でしょうか?
(内閣府「選択する未来」より抜粋)
これは、日本の将来の人口推移を表しています。
2013年には1億2730万人だった人口が、今から30年後には約3割も減少し、1憶人を割る見込みになっています。
2060年には8674万人にまで減少し、2110年、90年後には4286万人、つまり今の半分以下まで人口が減少する見込みです。
半分以下ですよ、半分以下。
なかば信じられないような予測になっていますが、現在の出生率のまま推移すると、そんな時代が現実となって到来するのです。
90年後なんて関係ないと思われますか?
確かに私たち30代は、もうこの世にいないかもしれません。
しかし子ども達の平均寿命は100歳になると予測されていますので、90年後も、現在小学生以下の子ども達はまだ生きている可能性が高いです。
いわゆる、「人生100年時代」の到来です。
では次に、出生数と死亡数の推移をみていきましょう。
第二次世界大戦後のベビーブームにより急速に増加した人口は、1973年を境に下落に転じ、2017年の出生率(1人の女性が生涯に産む子どもの推計人数)は1.44と発表されています。
2005年にはじめて出生数と死亡数が逆転し、以来、日本の人口は緩やかな減少を続けています。
この人口減少がさらに加速し、2030年には、なんと3人に1人が高齢者になってしまうのです。(いわゆる2030年問題)
姫路市の人口も、当然、減ります。
50万人都市だし、中核市だから、まだまだ大丈夫だと思っておられますでしょうか?
いえいえ、姫路市の人口も急速に減少していきます。
姫路市も、例外ではないんです。
では、ここからが本題です。
人口が減少すると、どうなるのか?
について具体的に書いていきたいと思います。
労働人口が減少し、活力を失った民間企業は、郊外から撤退します。
百貨店や商業施設、ショッピングモールなども、廃業を余儀なくされます。
人口が特に少ない町や村などは、存続の危機に陥ります。
コンビニやスーパー、喫茶店、場合によっては郵便局なども撤退せざるを得なくなるかもしれません。
そこまではいかなかったとしても、気が付いたら家の近くの銀行や塾、フィットネスクラブなどが潰れていた…なんてことが、現実に起こってきます。
高度成長期以降に整備された道路や橋などが、今後、修復しなければならない割合が加速度的に高くなります。
しかし人口が減少して税収が減っていくため、すべてを修復することはできません。
そのため、どの橋をなおして、どの橋をなおさないか、などの選択をしなければならなくなるのです。
驚くことに、現在は新しい設備の建設等に使っている費用についても、今後40年間ですべての費用を老朽化した設備等の修復に使用しなければ追いつかなくなる、というデータもあるのです。
民間企業が撤退したまちに唯一残っていた図書館なども、維持できなくなるかもしれません。
税金収入が減少し、事業を減らさなければならないので、現在よりもまちの中心部をコンパクトにせざるを得ません。
郊外にお住いの方にとっては不便になるかもしれませんが、賑わいのために必要な施設等を維持するためには、中心部を集約するしかないのです。
超少子高齢化社会に突入し、労働者が高齢者の年金を支えるという現行の年金制度は維持できなくなります。
一方で平均寿命はどんどん延びるので、私たちは定年後、何らかの方法でお金を稼がなければ生活していけません。
定年したら最期まで年金暮らし…という時代は終わったんですね。
…と、まぁこんなふうに、私たちの生活やまちの風景は、維持できなくなってしまいます。
今は想像できないかもしれませんが、このままでは、30年後には現実となるのです。
この予測を知ったとき、正直私は、「子ども達の未来はどうなってしまうんだろう?」という強い危機感を感じました。
今本気で変えていかなければ、本当にヤバイ、と思いました。
子ども達の未来のために、私にできることはなんだろう?とも思いました。
これから先、
前人未到の未来に向かっていく私たちは、一体どうすれば良いのでしょうか?
この問いの「正解」はありません。
これからの未来を創っていく私たちが、自分たちで見つけていかなければならないと思っています。
人口が減少すると、どうなっていくのか。
まちの課題を前にしたとき、私たちはどんな選択をし、どんな未来を創っていくべきなのか。
一人一人でできることは、小さなことかもしれません。
でも、たくさんの方で力を合わせれば、人口減少社会という難題も乗り越えていけると思うんです。
行政だけでは変えられません。
行政だけで課題を解決できる時代は終わりました。
様々な世代や立場の方が、様々な分野の知識や経験を活かし同じ未来を描いていくことで、まちの未来は開けるのだと思います。
今、日本はどんな状況にあるのか。私たちはこれから、どんな判断に迫られるのか。
一緒に、まちの現状を「知り」、まちの未来を「話し合って」みませんか?
6月30日(土)に姫路市民会館で、NPO法人Happy Family Company主催の【対話型まちづくりシミュレーションゲーム】が開催されます。
財政や政策についてわかりやすく学べるゲームとなっており、私も関西自主研コミュニティとして協力させていただきます。
https://www.facebook.com/events/225697648191245/
(詳細)
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【内容】
「SIMふくおか2030」とは、仮想自治体を舞台に、
全国での開催回数は80回を超える大人気の講座で、財政
【講師】今村寛氏(福岡市経済観光文化局総務部長兼中小企業振興部長)
【日時】2018年6月30日(土)13:00~17:
【場所】姫路市民会館 第3会議室(姫路市総社本町112番地/JR姫路駅から徒歩15分
【プログラム】
12:30 開場・受付
13:00 財政出前講座(前半)
14:00 休憩
14:10 SIM2030
16:10 休憩
16:20 SIM2030振り返り
財政出前講座(後半)
17:20 クロージング
【定員】30名(先着順)
【参加費】2000円
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私たちは未来に向かって生きています。
前人未到の時代だからこそ、ワクワクしながら、冒険していきましょう♪